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ヤマハのブックシェルフスピーカー「NS-10MT」です。以下の整備を施しています。・　コンデンサの交換・　配線の引換え・　バインディングポストの交換・　吸音材の追加内部にあるデバイディングネットワークを分解し、MDF上に組み直しています。（写真10枚目右下）その際、コンデンサを交換。ツイーター用にMonacor製メタライズドPPフィルムコンデンサ「MKPA」、ウーファー用にはParcAudio製ネットワーク向け電解コンデンサ「DCP-C001」を搭載しています。静電容量はオリジナルと同じです。コイルは既存再利用です。配線をすべて引き換えています。ケーブルはBELDENの「STUDIO 708EX」としています。また、ネットワーク上の結線は圧着による直結配線とし、ソルダーレスです。背面のバインディングポストを新しいものに交換しています。（写真10枚目左下）キャビネット内部に、吸音材としてウレタンシートを追加しています。------キャビネット外観は、片方の天面、背面、底面にタッピングネジの跡があります。（写真4～6枚目）そのほか、表面にツヤはあるものの、所々細かい擦り傷があります。（写真7枚目）また、底面には元々マジックテープが貼られており、その撤去跡があります。前面ネットは、穴や剥がれはありません。ゴム製のブッシングに保護剤を含侵してあります。------ヤマハの小型2ウェイスピーカーの名機"テンモニ"こと「NS-10M」のリニューアル機で、実質的なシリーズ最終モデルです。キャビネットの容積増加とバスレフ化により、弱点だった低音域の増補が図られ、音域のワイドレンジ化が成されています。シリーズ特有である中音域の押し出し感と分解能はそのままに、ハイ上がりのバランスが少し抑えられて、2chスピーカーとして聴きやすいものに整えられています。整備では、電気的な調整は行わず、マテリアルのグレードアップや延命を中心に努めています。------主な定格・　2ウェイ2スピーカー／バスレフ型／防磁設計・　寸法：W215 x H382 x D255 mm・　重量：7kg・　インピーダンス：6Ω・　再生周波数特性：43Hz～30kHz・　出力音圧Lv：90dB/W/m